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エンベロープ・ジェネレータ
前回の「波形から見た音の違い」では、倍音構成の違いが、楽器の音を特長付けていたりしているということでしたが、打鍵をして、手を離すまでの間にも音量が変化し、その間にも倍音構成が変化しているということでした。この時間的な音量の変化を「エンベロープ」(envelope)と言います。「エンベロープ」といえば「封筒」といった意味の方が一般的ですね^^;。楽器のエンベロープは、次の図のように一つ一つ異なっていて、色々と特長があります。
それぞれ(スネア・ドラム以外)440Hzの音程で、音の出始めから2秒間の変化です。上の3つは、急激に音量が上がった後に減衰していきますね。余韻がある感じです。ドラムの減衰は、特に早いですね。それゆえに「パンッ」って勢いのある音になったりするんですが、これが「パ〜〜〜ン」って長い音だとなんだかリズムに締りがないです^^;(バラードのようなスローな曲だと、残響を加え、音を伸ばしたりしてますけど…)。
チェロ、フルートの場合は、音の出始めが「なだらか」ですよね。といっても、0.2秒ぐらいの話なんですが…でも、音に違いが出てきます。よく聴くとフェードインしてくる感じです。こういう音は、ドラムとは逆で、柔らかな音になるんですよね(倍音の構成にも拠りますが^^;)。チェロでもフルートでも、演奏によっては、激しさを感じる時がありますよね。エンベロープ的に、フェードインの時間が短くなっているんでしょうね。
トランペットやオルガンは、ほんのちょっと出始めが遅いですが、一旦ピークに達した後、それが持続してますよね。この「音量が変わらない」ってことと「高い周波数域に多くの倍音を含む」ということで、きらびやかで、力強い音に聴こえたりしますね。
ところで、シンセサイザーでも、この音量の変化を表現するために「エンベロープ・ジェネレータ」(時間的な音量変化の生成)や「ADSR」と呼ばれる機能があったりしました。その原理はこんな感じです。
楽器のエンベロープに近い時も見られますよね^^;。この機能は、シンセサイザーで音を作る時には、必要ですが、今は、楽器の音を録音して、それを鍵盤に割り当てて鳴らす、サンプリング・キーボードというものが普通なので「エンベロープ・ジェネレータ」を付ける必要がなくなった感じです^^;
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