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「Waveshaper2」と「Waveshaper」
前回「偶関数+奇関数でのウェーブシェーピング」は、偶関数と奇関数を足し合わせて、それでウェーブシェーピングをすると、偶数と奇数の両方の倍音が出てくるということでした。ところで、SynthEditの「Waveshaper2」には、そういった偶関数や奇関数になる演算子だけでなく、exp関数や、log関数等あると以前書きましたが、その他にも、四捨五入みたいなことをしてくれるfloorやceil、角度⇔ラジアンを変換するdeg、rad、値の符号を1、-1で表すsgnとか、hypotという、原点から点(x,y)の距離を出してくれるようなものもあったりします。
floor、ceilでは、デジデジしたノイズっぽい音になったりします。degやrad等は、それ自体でウェーブシェーピングはあんまりしないと思いますが?、三角関数の中で使ったりしますね。deg(PI/2)で90となり、rad(90)でPI/2になりますね。因みにsinの中身は、ラジアン単位を使うみたいですね^^;。sgnは、sgn(sin(x))等と使ったりすると、sinが正の値を出す、0〜π/2の部分では、1となり、負の値を出す、π/2〜πの部分では、-1となったりします。これだけを使ってウェーブシェーピングをすることはないかと思いますが、全く異なる別の2つの数式をある点を境に使い分けたい時に使えそうですよね^^;。hypotは、hypot(x,y)という形式で書いて、√(x^2+y^2)という演算をするそうですが、hypot(x,x)という数式だと、偶関数であるabsのようにV字形になって偶数倍音を発生したりします。
ところで、SynthEditのウェーブシェーピングには、「Waveshaper2」の他に「Waveshaper」というのもモジュールとしてあったりします。これは、以前「波形に変化を与える(ウェーブシェーピング4)」で書いたように、演算子を使わず、直接「Waveshaper」のグラフ上で線を設定できるようになっています。11個の点だけで線を書くので角があり、ウェーブシェーピング後の波形にも角が出来てしまいます。そのためあまり、点を「y=x」の線上から動かすと、多くの角が出来たりして、非整数倍音も発生するみたいですね(多分^^;)。でもその音量は整数倍音より小さかったりするので、多少ノイズっぽく、ちょっと濁った感じかな?って音になります。
そういうノイズも出たりしますが、数式を考えて「Waveshaper2」で倍音を調節するよりも「Waveshaper」で点を動かした方が簡単だったりします。勿論、無闇に点を設定すると、なかなか思うようには調節できなかったりですが…
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