波形に変化を与える(ウェーブシェーピング3)

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波形に変化を与える(ウェーブシェーピング3)


前回「波形に変化を与える(ウェーブシェーピング2)」では、SynthEditの「Waveshaper2」でウェーブシェーピングを行い、サイン波と三角波の波形に変化を与えてみたんですが、実際、その音は、どんなもんになるのか?…というところなんですが^^;、こんな感じになります(440Hzのサイン波と三角波を数式「5*sin(x/PI)」を使ってウェーブシェーピングしています)。





サイン波をウェーブシェーピングしたもの
サイン波をウェーブシェーピングしたもののmp3ファイル

三角波をウェーブシェーピングしたもの
三角波をウェーブシェーピングしたもののmp3ファイル

  • サイン波と三角波をウェーブシェーピングした時の音です。
  • ウェーブシェーピングには、数式「5*sin(x/PI)」を使っています。
  • どちらの波形も440Hzを使っています。
  • このウェーブシェーピングでは、サイン波の方は若干奇数倍音が発生し、
  • 三角波の方は、奇数倍音が小さくなるので、どちらも似たような音になります。
  • ファイルは、mp3形式で、それぞれ約10秒です。




サイン波をウェーブシェーピングした方は、ほんのわずかに高い音が加わった感じの音に聴こえます^^;。三角波をウェーブシェーピングした方は、何だかサイン波の音みたい(!?)ですね^^;(サイン波、三角波の原音は、こちらでどうぞ)。



- 倍音構成による音の違い -



  • Sin,Triangle等のボタンをクリックすると5秒間その波形の音が出ます。
  • [音量は右端の上下の三角ボタンで設定してください]




どちらも大きな変化ではないですね…^^;

ウェーブシェーピング後の、それぞれの周波数分布は、こんな感じとなっています。



- サイン波と三角波をウェーブシェーピングした時の周波数分布 -


  • サイン波と三角波をウェーブシェーピングした時の周波数分布です。
  • ウェーブシェーピングには、数式「5*sin(x/PI)」を使っています。
  • どちらの波形も440Hzを使っています。




どちらも高次の奇数倍音が見られます。サイン波は、倍音を含まない音なので、ウェーブシェーピングにより、新しい音が加わったという感じですね。でも、三角波は、本来奇数倍音を含む音なんですよね。その周波数分布からすると、倍音の音量が逆に小さくなってしまってたりします^^;。

先ほども書いたように、サイン波みたいな音になっているんですが、基音の音量の方が大きく、奇数倍音の方は、聴こえないほどに小さな音量になっているからなんでしょうね。また、三角波のウェーブシェーピング後の波形を見ると、以下の図のように、その形はサイン波っぽくなってたりしますね。



- Waveshaper2でサイン波と三角波の波形に変化を与える -

Waveshaper2でサイン波と三角波の波形に変化を与える

  • SynthEditのウェーブシェーピング用のモジュール「Waveshaper2」でサイン波(上)と三角波(下)を変化させています。
  • 左の「Scope2」に表示されている波形がウェーブシェーピング前のものです。
  • 右の「Scope2」に表示されている波形がウェーブシェーピング後のものです。
  • ウェーブシェーピングには、「5*sin(x/PI)」の数式を使っています。
  • 両波形とも少し横方向に膨らんだように変化しています。




波形の角?が取れて、丸みが出た分、倍音が少なくなってしまったんでしょうね^^;

という感じで、ウェーブシェーピングに使う数式や、入力する波形の組み合わせによっては、新しい音が生成されるのではなく、逆に音が少なくなるということもあったりするんですね^^;。因みにノコギリ波やパルス波を、「5*sin(x/PI)」でウェーブシェーピングすると、波形も音もあまり変化しなかったりします。これらの波形では、瞬間的に振幅の大きな変化があったりするんですけど、その部分は、ウェーブシェーピングで殆ど変化しなかったりするんです。その部分で高次の倍音を豊富に生成してたりするので(多分^^;)、そこに変化がないので、あまり変わらないという感じです^^;




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