うねり(平均律と純正律)
通常、二つの音の周波数が整数倍だと、濁りがなく綺麗な音になります。440Hzと880Hzでは、整数倍の関係なので綺麗です。なので、1〜33個といった複数個ある倍音列の音であっても、整数倍なので、わりと響きが綺麗です。では、濁りが出る場合とは、どんなのかですが^^;。例えば、同じ周波数の音が二つ鳴っている時に、片方の周波数を次第に上げると、濁りが出てきます(うねりとも言いますが)。こんなのを作ってみました。
- 同じ2つの音について、片方の周波数を徐々にオクターブまで上げる -
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- Startボタンを押すと音が20秒程鳴ります。再度押すと止まります。
- しばらく同じ音程(440Hz)ですが、次第に片方の音の音程が上がり(880Hz迄)、その間音にうねりが感じられると思います。
- Sound1は、Sin波の音で、Sound2は、Pulse波を周波数変調した音です。Sound2の方が、うねりが強く感じられると思います。
- ボタンの右のボリュームで音量を調節してください。
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次第に「ホワン・ホワン」や「ブンブン」というような周期的に変化する音が聞こえてきます。周波数は、オクターブ上の880Hz迄、上がるのですが、途中、所々で、うねりが小さくなるところが聞こえますよね^^;。これは、二つの音の周波数の比…片方をもう片一方で割ったものが、小数点以下で、割り切れているからですね。
ところで、「平均律」というのは、沢山ある音律の中の一つで、現在最も多く使われる音律なんですよね(多分^^;)。音律ってのは、言うたら「ドレミ」の音階を、どの周波数で鳴らすか?ってのを、法則に従って、決めたものなんですよね^^;。音律によって、音階に割り当てられている周波数が、微妙に違うのですね。単音では、微妙なんですが、和音にすると、違いがよく分かります。
昔は「純正律」を使っていたとのことですよ。この音律は、純粋な音の響きが得られて、綺麗ということもあったりして(?)、これを使った音楽が、今でもありますね。平均律と純正律(ツァルリーノ音階?)の周波数と、440Hzを基準とした各音階の比率を表にしてみました。
- 平均律と純正律(ツァルリーノ音階?)の周波数と、440Hzを基準とした各音程の比率 -
平均律の比率は、小数点以下の数が延々と出てきますが、純正律は、小数点第1〜3位ってのが多いです。これは、和音にした時の、音の濁り具合になるんですが、純正律の方は、割り切れる数のため、和音にした時の波形に周期性があるんですよね。なので濁りが少ない。平均律の方は、割り切れない数(?多分^^;)のため、短い時間では、周期性がないんでしょうね(オクターブ以外)。
先ほどの表から、平均律と純正律の音を作ってみました。
- 平均律と純正律(ツァルリーノ音階?)の音の違い -
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- Startボタンを押すと音が15秒程鳴ります。再度押すと止まります。
- 左のボタンで、平均律と純正律、両方を混ぜた音を選ぶ事ができます。
- 平均律は、普段聞いているような音階です。
- 純正律は、若干「ド#」と「ファ#」が低い音程に感じられると思います。
- 両方を混ぜた音では、両者の周波数の違いから、うねりのある濁った響きが感じられると思います。
- ボタンの右のボリュームで音量を調節してください。
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両者を混ぜた音では、かなりうねった濁りが感じられますよね^^;
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