エンベロープの違いによる音の変化
前回の「倍音構成による音の違い」では、倍音構成によっても音に違いは出てくるということでしたが、以前にも書いたように、倍音の時間的音量変化によっても、音に違いが出てきます。個々の楽器の音色の違いというのは、主に、この2つに拠るものです(多分^^;)。時報「ピ・ピ・ピ・ポ〜ン」でお馴染みのサイン波でもエンベロープ・ジェネレータ(時間的音量変化の生成)で変化させてやると音の雰囲気が変わってきます。
これについてFlashで「エンベロープによる音の違い(サイン波) 」ってのを作ってみました。
- エンベロープによる音の違い(サイン波) -
ボタンの左から【時間的な音量変化無し】【音の立ち上がり(アタック・タイム)を1.23ミリ秒に設定】で以降、アタック・タイムを、19.68ミリ秒、157.49ミリ秒に設定しています。それぞれサイン波ですが、何か違った音に聴こえますよね^^;
ところで、楽器の音だと、個々の倍音が「微妙な音量変化」をしていたりします。例えば、ピアノの音は、発音した後の時間経過で、倍音構成が変化しているのですが、その倍音構成と音が時間的にどう変化しているのかってのを調べてみました
- 時間経過に伴うピアノの音の変化 -
これは、アタックの部分の音の波形と、ディケイ、リリースの部分の音の波形を繰り返し鳴らしたもので、音が全然違ったものに聴こえたりしますよね。ピアノでは、これらの音が瞬間的に順に入れ替わり、鳴っているのですね。
このように、倍音一つ一つが時間的に変わっていくという極めて細かい世界があるがゆえに、その倍音構成が、何らかの「法則」に当てはまって響いた時とか「まとまり」を作り出した時に、芸術的というか、宇宙の法則的な音(笑)に聴こえるのかもしれないですね^^;
そうそう、前回の「倍音構成による音の違い」では、【Pulse波】について、Pulse幅なるものがあって云々と書きましたが、Pulse波は、その波形が「大きいか」「小さいか」ってのがはっきりしています。その大きいときの波形の時間的幅をPulse幅と言ったりしています^^;。「大きい」と「小さい」の幅が同じの場合は、Pulse幅は50%です。「大きい」の幅が小さくなっていくにつれてPulse幅の割合も小さくなっていきます。動く図で示すとこんな感じです^^。
- Pulse幅 -
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- 右の黄色の丸いボタンをマウスで動かすと幅が変わります。
- 音はつけてないです。
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右の丸いボタンをマウスで動かすと幅が変わります^^;
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