声と和音?その2
声は、楽器と同様、整数倍音を含んだ音になっています。それ以外にも、整数倍ではない音も含まれていたりするので、フォルマントによって、響きのよい和音になったり、濁りのある和音になったりするかもですね^^;
また、倍音の特長として、2のn乗の倍音は、1オクターブ上や、2オクターブ上の音になりますが、それ以外の倍音はそうではないですよね。「平均律と440Hzの倍音の周波数比較」という表を作ってみたのですが、基音「ラ」以外の音階(ミとか)がありますよね(少しズレがありますが)。これによって、更に複雑な響きの和音になるかもですね^^;
- 平均律と440Hzの倍音の周波数比較 -
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- 本来、平均律の周波数は小数点以下の端数が出ます。
- 5次倍音程から、音程としては、濁りがある音のように見えますが、響きとしては、濁りがない…ハズ^^;)
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話は外れますが、通常、基準の音からズレていると「なんか変?」って感じたりしますよね。でも倍音の中にある「音階からズレた音」は、あまり気にならないのですよね。声や楽器の倍音構成からすると音のズレがあるハズなんですが、高音域ほど、音量が小さくなる傾向があるので、音階からのズレが目立ち始める「5次倍音」以上は、音量が小さく、聞き取りにくいのかもですよね。
では、倍音全てを同じ音量で鳴らすと、どうなるか?ですが^^;。実は、各倍音の波長の整数倍が基音の波長になるので、響きに濁りがなく綺麗なんですよね。この倍音列の中で、音階からズレた倍音を、音階に修正すると…これは濁ります(こちらで聴けます^^;)。
- 1〜33の倍音列の音と、音階からズレた倍音を平均律の音階に修正した音の響きの違い -
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- Startボタンを押すと音が15秒程鳴ります。再度押すと止まります。
- 最初の1.5秒間は、1〜33の倍音列だけの音で、次の1.5秒は、平均律の音階に修正した音です。
- 以降それを4回繰り返します。
- すべての倍音が同じ音量で鳴っています。前者の響きは濁りが無く、後者は濁ります。
- ボタンの右のボリュームで音量を調節してください。
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通常のドレミの音階は、平均律だから濁るんですよね^^;
話を戻して、声は和音になってるかもしれないけど、フォルマントが離れた音域に存在していたり、高次倍音程、音量が小さくなるので、感じることが難しいんでしょうね^^;。しかし、歌の歌詞の違いが、響きを変えたりしますよね。これは、声色の変化や、言葉の音からくる響きに拠るんでしょうね。
作詞家の方々は、こういうところに鋭いものを持っていたりするんでしょうね。メロディーや和音に、言葉を合わせてみて、響きが一番よくなるものを選ぶのでしょうね。奥が深そうですね^^;
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