純正律の音のズレの対処法?
純正律で「ド」を基準としてハ長調にすると「レ-ファ-ラ」の和音が「違和感ある響き」になるんですが、「純正律の響き」の最後に書いたように、演奏では「違和感無い響き」になるよう微妙に音程調節してるのかな〜?と思ったりします(多分^^;)。歌声や、弦楽器、管楽器の一部は、音程を自由に変える事が出来ますよね。例えば、バイオリンは、ギターみたくフレットが無く、指の位置で音程を微妙に変える事が出来ますよね。
ところで、純正律で、うねりの少ない和音の周波数比は「4:5:6」になるのですが「レ-ファ-ラ」の和音は「27:32:40」になります(以下の純正律の周波数比(イ長調ですが…)の「シ-レ-ファ#」から割り出せます。(9/8):(4/3):(5/3)=27:32:40です^^;)。
- 純正律の周波数比 -
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- 音程および周波数は「ラ」(440Hz)を基準にした時の値を記しています。
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数値的に「濁りそう」って感じですよね^^;。「レ-ファ-ラ」も「4:5:6」になれば、うねりが少なくなりますよね。
その和音の場合は、音程変えて「4:5:6」に近い演奏をするといいかもですね^^;。自由に音程を変える事の出来ない「ピアノのような楽器」を基準にして、自由に変える事の出来る「バイオリンのような楽器」をずらすといいのかな?^^;。例えば、ピアノは「レ」を弾いて、バイオリンがずらした「ファ-ラ」を弾くとかね^^;。現在でもオーケストラ等では、必ずしも全て平均律で演奏しているわけではない(!?)という話もあったりします。
しかし、この他にも純正律には、色んな特長があるそうで、調を変えると、同じ音程なのに「周波数が違う」ってのが出てくるそうですよ。
- 純正律の調の違いによる周波数の違い -
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- 基準となる音が変わると、同じ音程名でも各調で周波数が異なっています。
- 赤色が、イ長調と異なっている周波数です。
- 黄色枠が各調の基準とした周波数です。
- (各調の基準となる周波数は、都合上、イ長調の各音の周波数にしています)
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ピアノのような楽器は、対応出来ないですね。ピアノの音程に合わせて演奏するのかな?。作曲家なら、その事情を知っていたはずだから、その間だけ、ピアノはお休みするとか、違和感の少ない音程で演奏させるとかで調整したでしょうね(多分^^;)。音域や弾き方で、音程が曖昧に聞こえることもあるし、また「うねる響きが欲しい」ってこともあるかもしれませんよね^^;
絶対、純正律で演奏しなきゃいけないってことは無いだろうし、ピタゴラス音階等、他の音階もあるし、調によって響きが微妙に変わるしってことで、使い分けてたかもですね。種類豊富な音階を使いこなせたであろう昔の作曲家は、それだけ感性豊かだったのかもですよね^^
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