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ハモりと純正律
コーラスとか、2人以上で歌う時に、ハモるということが出来ますよね。主旋律によく響き合うような、別の旋律を歌ったりします。つられて主旋律を歌っちゃったり、自分の音感だけで歌っていると、何だかズレたりしますが^^;、主旋律を歌ってる人の音程をよく聴いて、きっちりハモれると、気持ちよかったりしますよね。ズレも少なく、うねりも少ない響きだと、音に包まれる感じで、心地ちいいんでしょうね^^;
その「うねり」なんですけど^^;、周波数の比が簡単な整数になると、少なくなりますよね。でも、声には、フォルマントがあり、強調される周波数帯が異なったりするし、ビブラート(音程を微妙に上下させる)をかけたりしますもんね。声の場合のうねりは、出てるけど、感じにくいのかもしれないですね(?)。声って機械が作り出すものじゃないし、人間が作り出すものだから、高さや、音量、トーンが、時間経過と共に微妙に変化していたりしますよね^^;。そういう不安定な音だから、うねりも一定せず、微妙な強弱があったりするんでしょうね。
一方、似たような声色の人がハモると「ビュ〜ン・ビリビリ〜^^;」っていうような、不規則なうねりが聴けたりしますよね。下方倍音みたいなのも発生していたりするんだと思います。
ところで、ハモりのパートを歌っている人は、恐らくですが、平均律ではなく、純正律に近い音律で歌っていると思うのですよね(ピアノなどの伴奏がある場合は、平均律に近くなると思いますが…^^)。というのは、平均律は、オクターブを均等に分けたもので(12等分するわけじゃなくって…)、半音の周波数比が常に「2の(1/12)乗=1.05946309435929…^^;」になっているそうですね。
- 平均律の半音の周波数比 -
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- 各音程の周波数は、半音下の周波数に2^(1/12)をかけたものとなります。
- 平均律は、オクターブを12等分したものではないです^^;
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和音だと周波数の比が簡単な整数にはなりそうにないので、平均律ではなく、周波数の比がとても簡単なものになる純正律に近い響きを、自然に使っているんだと思ったりします。自分の声と相手の声を耳で聴いた時に、ズレの少ない響きを探して、声の高さを微妙に調整しているんでしょうね。勿論、純正律の和音は、何かズレを感じる響きがあるので、純正律を使っているわけではなく、純正律的なんですが…^^;。実際、歌いながら、無意識に響きの落ち着くところに修正していたりするのかな?^^;
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