リサージュ図形と純正律
「ラ」の音440Hzについて、周波数が簡単な整数の比になる音…うなりの少ない純正律の「ド♯、レ、ミ、ファ♯」を使ったみたのですが、和音を感じるような、持続的な音がなかったという事と、アルペジオという演奏方法だった事、後、色んな音域を使って、いろんな音色も使って、リズムも入ってたりして「純粋な響き^^;」みたいなのが薄れたかなと…思ったり、です。
ところで、そういう響きを音だけじゃなくって、図で見れると分かりやすいかも…ということで、探してみたのですが…。スペクトル分析だと「どの周波数の音が出ているのか?」っていうのは、分かるのですが「響きの濁り具合」みたいなのは、分かりにくいのですよね。あんまり馴染みじゃなかったりするんですけど、二つの周波数を図形的に表現する「リサージュ図形」というのがあったりするんですよね^^;。こんな感じです。
- 純正律の音の高さの比とリサージュ図形 -
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- 右の「1/1」〜「2/1」「40/27」の各ボタンは、音の高さの比になっており、描画を始めます。
- 右下の「Stop」ボタンは、描画と音が止まります。
- 下の4つのボタンは、位相になっています。若干図形が変わります。
- 左のボタンは、音を出したり、消したりすることが出来ます。
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右側の縦に並んでいるボタンが、比を選択するボタンになっています。上から6個は、簡単な整数比の図形を描画しますが、その下の「40/27」というボタンは「濁った音」になる時の比です。ちょっと複雑で、常に変化していて、なかなか最初の図形に戻ってこない感じですよね(模様的には、いい感じなんですが^^;)。
先ほども書きましたが、ここで描かれる図形は、2つのサイン波の波形を一つにまとめたものなんです。例えば「1/1」の比の場合、その一つが、仮に440Hzで図形上を動くとすると、もう一つも、440Hzで動いているということです。サイン波の波形は、こんな感じになっていて、
- 三角関数とサイン波の波形 -
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- sinθが円上で取る値と、横軸をθとしたグラフとを連動させてみました。
- 右側のグラフがサイン波の波形と同じものになります。
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点が周期的に上や下に、動いてますよね。そういった感じで、一つのサイン波を図中の縦軸上で上下させ、もう一つを横軸上で左右に動かしてやるんです。図の左と下に白い点が動いているのがそれです。それらの動きを点(x,y)に描画したものが、リサージュ図形になっているんです(多分^^;)。
こんな感じで「響きの濁り具合」を図で見ることが出来るんですね。この原理を使うと、色々な面白い図形を作り出すことが出来たりしますよ^^。
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