ステレオ・メータで描かれる図形
実際のステレオ・メータでは、LとRで鳴っている音の波形に従ってもの凄いスピードで点を描いているのですよね。パソコンの場合だと、44.1KHzでサンプリングした音(音を1秒間に44100回デジタル化したもの)を扱っていたりするので、それを忠実にメータで再現すると、1秒間に44100回も点を描くことになります。
そこまで描いているか、わからないですが、こんなに早いと、現在位置がどこか分からないですよね。それに音は、めまぐるしく変化しているので、描かれる位置もランダムに近いですよね。(下の図のような、簡単な整数比の音の場合は、規則正しい形を描きますけど…)。
- ステレオ・メータの仕組み? -
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- 「描画」のボタンをクリックすると波形表示を始めます。
- 左チャンネルに4Hz、右チャンネルに1Hzの音が入っている時のステレオ・メータです。
- 波形表示開始後、現れるボタンにて、波形の表示・非表示、描画速度を制御できます。
- 緑の波形が、両チャンネルの波形の振幅値から描かれるリサージュ図形です。
- 青の波形が、左チャンネルの波形です。
- 赤の波形が、左チャンネルの波形です。
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なので、レーダーとか、心電図とかで見られるような「光の軌跡」を、しばらく表示したりします。
そうすると、ランダムに描かれるのですが「もやもや」っと描かれたりするので、何らかの「傾向」みたいなのが出てくるんですよね^^;。例えば、L、Rの音のバランスがいい時には、真ん中付近で縦長に「もやもや」っとした図形を描くことが多いです。音がLの方に偏っている時には、Lの音が大きく、Rの音が小さいので、左に傾いた感じになります。Rが大きく、Lが小さい場合は、右に傾きますね。左右で波形が反転していたり、位相がズレ気味だと横長の傾向になります。こんな感じです。
- ステレオ・メータで描かれる図形の傾向 -
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- LとRの音の状態でステレオ・メータの図形の傾向が変わります。
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という感じで「もやもや」の形で、だいたいの傾向がわかったりするのですよね。「だいたい」というのは^^;、音楽って、曲の最初から最後まで、音が全部真ん中にあるわけじゃないし、音のバランスには影響ないほどの瞬間的な位相のズレなどがちょくちょく起こったりするので、必ずしも、きちっとした形を描くことは無かったりします。
後、ステレオ・メータでは、L、Rの音の振幅を表示するので、中心部分近くに描かれる傾向にある場合、音量は小さく、離れると、大きくなります。LとRで音の差のない、モノラルの音が真ん中に配置されている時には「もやもや」っとした形にはならず、一本の細い縦棒となります。また、音がLだけの場合や、Rだけの場合は、それぞれ、L軸上、R軸上で一本の細い線になります。モノラルで、LかRの音の波形の符号を反転させると、横一本の細い線になります。
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