ナイキスト周波数を境にサンプリング波形が同じ形に

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ナイキスト周波数を境にサンプリング波形が同じ形に


サンプリング周波数とサンプリング可能な音域には「サンプリング定理」という関係があって、サンプリング周波数の1/2以下の周波数の音しか、サンプリング出来ないということでした。因みに、この「1/2」の周波数は、定理を発見したナイキストさんに因んで「ナイキスト周波数」と呼んだりするそうですね。

以下の図にて、気付くかもですが、ナイキスト周波数を境に、その上下で、サンプリング波形が同じものになっているんですよね。



- サンプリング周波数とサンプリング -


  • アナログの信号をサンプリングしている図です^^;
  • 青い線がアナログの信号です。(上から6,5,4…1Hzとしています)
  • サンプリング周波数を8,4,2Hzとしています。
  • 縦の赤い線をサンプリングするタイミングとしています。
  • 波形の比較のためにデジタル波形を描画しています。




例えば、8Hzのサンプリング周波数の時、ナイキスト周波数は、4Hzですが、そこを境に、5Hzと3Hz(上から2と4番目の波形)、そして、6Hzと2Hz(上から1と5番目の波形)が同じものになります。こんな感じです。



- ナイキスト周波数を境にサンプリング波形が同じ形に -



ナイキスト周波数を境にサンプリング波形が同じ形に

  • 冒頭の図『サンプリング周波数とサンプリング』で示したアナログ信号の入力があり、
  • サンプリング周波数が8Hzであれば、その1/2の周波数のナイキスト周波数4Hzを境に同じ波形になります。




ナイキスト周波数との差分の絶対値が同じであれば、同じ周波数の音としてサンプリングされるんですね^^。勿論、片方が「サイン波」で、もう片一方が「のこぎり波」だと(サンプリングをする波形がもとから違うと)、同じ周波数にはなりますが、同じ波形にはならないですけど…^^;

サンプリングでは、ナイキスト周波数を境に、こういう現象が起こるので、「ロー・パス・フィルタ」という低音域だけを通す「フィルタ」を使ったりします。この「フィルタ」ってのは、馴染みのない言葉かも知れませんが「ろ過」のことですね^^。コーヒーのフィルタとかありますが、豆を濾して、香りとかカフェインとかの成分だけを通したりするんですよね。ロー・パス・フィルタもそんな感じです。似たものに「イコライザー」があります^^;。これで高音域を絞ると、その音域だけ音量が小さくなりますよね。それを、きつくしたものって感じです。ある周波数域(カットオフ周波数)から高域をスパっと音をカットします。そのフィルタで、ナイキスト周波数より上の音を、あらかじめカットしておくそうです。

しかし、きついフィルタは、そのカットオフ周波数付近で、位相が激しく変化し、音質が変化してしまうそうです^^;。なので「オーバー・サンプリング」という「サンプリング周波数を高く設定し、高域までサンプリングをし、スパッとは切れないロー・パス・フィルタに通す」といった方法もあるそうです。スパッと切らないので、位相変化が少ないんですね^^




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