Topページ > 音の歪み
次は 真空管
|
E・ギターの「歪み」と音楽の「音の割れ(歪み)」
E・ギターの「歪み」と音楽の「音の割れ(歪み)」は、どちらも、波形の表現できる範囲以上に音の大きくなった状態なんですが、E・ギターは、音色の一つとして聴こえ、音楽では、そうは聴こえない響きのよくない音だったりしますね。波形的に見ると、どちらも、最大音量でクリップしている(最大音量でとめている)だけなんですよね^^;。音の歪みには、高調波ひずみと混変調ひずみといったものがあるということでしたが(詳しくは「音でいう歪みとは(高調波ひずみと混変調ひずみ)」)、前者は「高域に倍音」を発生します。後者は、2音間の周波数比によって、高域にも低域にも、倍音以外の「響きのよくない異音」を発生します。
ギターの場合、単音で弾くと、その音程と、上方下方への倍音発生があるみたいですね。高調波ひずみの状態になっても、発生する倍音と、ギターの倍音とが、丁度、重なるようで、響きを乱さなかったりするんでしょうね。和音になると、2つ以上の音の組み合わせになるので、混変調ひずみの発生が考えられますね。隣接した音だったり、響きの複雑な和音だと、異音の発生があるのかもですね。オクターブや、5度の音程(例えば、ドとソ、ミとシ)では、影響少ないみたいです。どちらにしても、それほど逸脱した倍音発生はないみたいです^^
一方、音楽の場合、色んな音が入っているので、それらの音は、E・ギターと同じく、激しく高調波ひずみを起し、更に混変調ひずみを起したりします。すると、異音の入り混じった響きのよくない音になったりするんでしょうね(多分^^;)。また、それらは高域に集中するみたいで、ロー・パス・フィルタ(低音域だけを通すフィルタ)に通すと、歪みによる「ビリビリ」といった音を軽減出来たりします。でも、こもった音になりますけどね^^;
ところで、全体的に歪むと分かりやすいですけど、わずかなレベル・オーバーでの歪みは、発見しにくいですよね^^;。特にデジタル機器だと、レベル・オーバーは、キッチリとクリップされてしまいます。急に波形が横方向の直線になるので、きつい高調波ひずみになるんでしょうね。アナログのテープだと、テープ・コンプレッションとかいうのがあるそうで、少々のレベル・オーバーでも、なだらかな波形変化になるので、目だたない「ビリビリ」になるそうですね^^;
Copyright (C) FlawTips All Rights Reserved.
|
|
|