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VSTを作る
VST(バーチャル・スタジオ・テクノロジ)を使うのではなく、作るには?ってことで…。「SynthEdit」というソフトウェアでは、VSTインストゥルメンタルや、VSTエフェクトを作ることが出来たりします。実際に、それらのVSTを作ろうと思うと、VSTのSDK(ソフトウェア・ディベロップメント・キット)を紐解いて、それらを参考にプログラミングをしなければならないのですが、この「SynthEdit」では、モジュールという、見た目、箱のようなものを幾つも並べて、それらを線でつないだだけで、VSTインストゥルメントやVSTエフェクトを作れます。こんな感じです。
- SynthEditでVSTを -
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- SynthEdit上でモジュールを並べ、線でつないだ図です。
- 音の大きさを2倍にしている状態です。
- Sound Inのモジュールから、音が流れてきます。
- その音とInput2の指定値2.00を、Multiplyで掛け合わせて、音を2倍にした後、
- Sound Outで、音をスピーカなどに送っています。
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これは、音の大きさを2倍にしているところです。「Sound In(音の入り口)」「Input2(数値入力)」「Multiply(掛け算)」「Sound Out(音の出口)」という、4つのモジュールで出来ていて、それぞれの灰色の部分に書いてある文字に線をつなげています。モジュールで音の処理をした後に、線を伝って、次のモジュールに渡して、さらに音の処理をしているんです。線の矢印は、音の流れる方向になっています。各モジュールは入ってくる音や、Inputのモジュールで指定されている値を使って、演算処理をしています。
図で言えば、左にある、Sound Inのモジュールから、音が流れてきます。その音とInput2の指定値2.00を、Multiplyで掛け合わせて、音を2倍にした後、Sound Outで、音をスピーカなどに送っています。SynthEditでは、こういうモジュールを幾つも用意してあり、それらを組み合わせてVSTを作ります。
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VSTを作る…入門としては、SynthEditで十分楽しめますが、そこそこやってくると、ちょっと物足りなくなってきます。追求すれば、SynthEditも凄いものが出来るのですけど、やっぱりSynthEditの音になってしまうのですよね。作る本人のアイデアと力量が試されると思ったりします。
ところで、SynthEditと同じくVSTを作ることの出来るモジュラー・シンセというのは、フリー/シェア色々出ているんですが、中でも下に紹介するNative Instruments社の「REAKTOR 5」はとても強力です。そしてSynthEditでは作ることが難しいFFT(高速フーリエ変換)もモジュールとして用意されているそうですね。とても魅力的です。
Native Instruments REAKTOR 5
また、面白いことに、同社の出している以下の2つのVST インストゥルメントは、このREAKTORで作られているそうですよ。REAKTORを極めれば、自分の欲しかったシンセサイザをパソコン上で再現することが出来るかもしれないですね。
Native Instruments FM7
Native Instruments PRO-53
「FM7」は、ヤマハ社が80年代に開発して大ヒットしたデジタル・シンセサイザ「DX-7」を再現&新機能の追加をしたもので、「PRO-53」は、シーケンシャルサーキット社のこれまた大ヒットのアナログ・シンセサイザ「Prophet-5」を再現&新機能の追加をしたものです。REAKTORはデモ版しか使ったことはないですが、FM7とPRO-53はどちらも購入して3年ぐらい経ちます(PRO-52だった時代に買いました^^;)。今だに使っています。とても凝った音色を作ることができるのでいい感じです。
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