LFOのかけ具合
前回は、LFOをVCOやVCF、VCAにつなげて「ビブラート」「ワウワウ」「トレモロ」を出すとどんな音になるかってことでした。LFOでは、その中で低周波のオシレータが動作しているので、オシレータの波形を変えたりすると、また違った音に聴こえたりします。前回紹介した、「ビブラート」「ワウワウ」「トレモロ」の音では、LFOのオシレータにサイン波を使っています。
ビブラート・ワウワウ・トレモロの音2
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- MP3ファイルです。「何もかけてない音」→「ビブラート」→「ワウワウ」→「トレモロ」の順に鳴ります
- LFOの周波数を色々変えてみています。それぞれの効果のかかるスピードに変化があります。
- Saw波です。ドレミ…と弾いています。
- これはSynthEditで作った音です。
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サイン波では、波形が連続してなだらかに、上下しているので、ああいう音になるんですね。SynthEditのオシレータには、他にノコギリSaw波とか、パスル波、ホワイト・ノイズとかあったりしますが、これらは、急激に波形が変化したりするので、少しキツメの感じになるかもですね。まあ使い方で変わってきますけど…^^;
ところで「ビブラート」「ワウワウ」「トレモロ」といったものは、常時同じ状態でかけて演奏する時もあるんでしょうが、やっぱり、かけたりかけなかったり出来たほうが、表現豊かになるかなって気もします。単にかけるだけでなく、深くかけたり浅くかけたり、また音の揺れも、早くしたり遅くしたりした方がいい感じですね。そういうことが出来るように、LFOには、深さや速さを調節するものを付けてたりします。シンセサイザでは、鍵盤の左にあるモジュレーション・ホイールといわれるようなもので、LFOのかかり具合を調節できたりしますね。
- SynthEditで組んだシンセサイザの一例 -
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- 【VCO枠内】…[Oscillator]モジュールは、オシレータです。音の発生する場所です。saw波です。
"Pitch"には、音程に相当する電圧値が入ります。
- 【VCF枠内】…[1 Pole LP]モジュールは、1ポールのロー・パス・フィルタです。VCOの音を加工します。
"Pitch"はカットオフ周波数です。
- 【EG枠内】…[ADSR]モジュールは、エンベロープ・ジェネレータです。音量調節の信号を出します。
"Gate"には「鍵盤を押す、押さない」という情報が入ります。
[Attack][Decay]等…は、アタックやディケイ・タイムの時間指定等です。
- 【VCA枠内】…[VCA]モジュールは、EGからの信号で、VCFからの音に音量変化をつけます。
- 【LFO枠内】…[Oscillator]モジュールは、オシレータです。VCOの音程をSin波で揺らします。
"Pitch"の「-1」は、約6.88Hzに相当します。
[Multiply]モジュールは、掛け算です。オシレータの信号(-5〜5v)を0.01倍にします。
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SynthEdit組んだシンセサイザの一例でもLFOの調節が出来たりします。図中の【LFOの枠内】の[Oscillator]モジュールの"Pitch"に繋がっているスライダで、LFOの速さを調節し、また、同枠内の[Multiply]モジュールの"input2"に繋がっているスライダでかかる深さを調節します。このスライダは、深さを調節すると共に、LFOがかからない状態にも出来たりします(値を0にした時)。余談ですが[Waveform]で波形を変えられます。
SynthEditでは、MIDIキーボードに付いてたりする、モジュレーション・ホイールのMIDIデータも受信出来るので、それを電圧値に変換して、LFOにかけたりします。SynthEditでは、モジュールを線で結んで自由に回路を組めるので、LFO以外にも使ったりします^^。実際のシンセサイザでも、モジュレーション・ホイールをLFO以外に使ったりします。
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