ボコーダの音
「ボコーダ」についてですが^^;、原理を簡単に言うと、二つの音源を使い、一つの音源から各周波数域の音量変化を読み取り、もう一つの音源の各周波数域の音量変化に充ててみるということなんですよね。読み取る音源と、充てる音源をバンド・パス・フィルタや、エンベロープ・フォロアで処理して、音を作りだしているんですね。楽器でいう「ボコーダ」では、音源の入力は、読み取る音源の一つで、充てる音源として、MIDI制御のシンセサイザを内臓していたりしますね。こういう仕組みから、読み取る音源には、声を使う場合が多いのかな?^^;。なので、「ボコーダ」というと、ロボットの声を作り出すものという感じが強かったりしますね。
「ボコーダ」でも、充てる音源に、内臓のシンセサイザを使わず、外部からの入力が出来るタイプもあったりします。それだと「ボコーダ」としての音色も変えることができるし、また、シンセサイザで声を真似るといった使い方から脱することも出来たりしますね。読み取る音源と充てる音源を逆にして、シンセサイザの音を声で真似てもいいだろうし、人間の声じゃなくって、動物の鳴き声でもいいし、シンセサイザじゃなくって、ピアノの音でもノイズの音でもいいわけですよね^^;。ただ…、魅力ある音になるかどうかは別ですね…^^;
ところで「ボコーダ」を使うと、どういう音になるのか…ですが、実験してみました。まず、声のサンプルなんですが、読み上げソフトに、この文章の冒頭部分を読み上げてもらいました^^;。こちらです。ボコーダは、音楽制作ソフトウェアの「Cubase SX」についているVSTエフェクトのボコーダを使いました。
ボコーダに使った声のサンプル
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- 読み上げソフトに文章を読み上げてもらいました^^;
- mp3ファイルです。
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イントネーションがどこの地域ともいえないような不思議な雰囲気を作りだしていますね…^^;(これはこれで面白いですね…^^;)。これを10バンドのボコーダに入れて、単音のシンセサイザの音(ドの音だけ)で鳴らしてみるとこんな感じになります。
ボコーダの音(単音)
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- 声のサンプルをボコーダにいれ、シンセサイザの単音(「ド」の音)で真似ています。
- 10バンドのボコーダの音です。
- mp3ファイルです。
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音程がドの音なっているので、先ほどのイントネーションが取れて、一本調子になっていますね。そして、更に、和音をつけて音楽的に(!?^^;)してみると、こんな感じになります。
ボコーダの音(和音)
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- 声のサンプルをボコーダにいれ、シンセサイザの和音で鳴らし真似ています。
- 10バンドのボコーダの音です。
- mp3ファイルです。
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なんだか、喋り口調に音階をつけているので、ミュージカルっぽいかな?って気もしますが^^;
という感じのボコーダの音でした^^;
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