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モジュレーション・インデックス
FM変調には、「ハーモニシティ・レシオ」というモジュレータとキャリアの周波数の比があって、これが、簡単な整数だったりすると、部分音が倍音の関係になって、音にうねりがなく、音程も取りやすいということでした。また、部分音の音量は、部分音の周波数を算出する式「c±n*m(n=1,2,3…、c:キャリア周波数、m:モジュレータ周波数)」の、nの値が大きいものほど、小さくなるという感じでした。その音量は、「モジュレーション・インデックス」という、モジュレータの出力値の大きさを変化させるものにより、変える事が出来るということでした。
さて、この「モジュレーション・インデックス」なんですが、モジュール図で書くと、以下のような感じになります。
- モジュレーション・インデックスを入れたFM変調のモジュール図 -
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- モジュレータの出力を変化させるものをモジュレーション・インデックスと呼ぶそうです^^;
- モジュレーション・インデックスを大きくすると、キャリアに入る周波数の幅が大きくなり
- 発生する部分音の音量が大きくなります(高次の部分音ほど変化が大きくなります)。
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単に、モジュレータの出力値を制御しているだけです^^;。モジュレーション・インデックスを大きくすると、モジュレータの振幅が大きくなり、キャリアの動作周波数も、極端に高くなったり、低くなったりします。それにより、部分音の音量が大きくなっていきます。また、最初、5、6個ぐらいしかなかった部分音が、多くなってきます。ハーモニシティ・レシオの値にもよりますが、次第に高音域側に向かって部分音が発生していきます。
という感じで、FM変調では、「ハーモニシティ・レシオ」「モジュレーション・インデックス」をうまく使うと、豊かな倍音を作り出せたり、非整数倍音的な音も作り出せたりということなんですが、2つのオシレータだけで、色々な音を作り出せるので、便利ですね^^;。また、オシレータは、サイン波以外にも、ノコギリ波や、三角波、パルス波といったものを出せたりするので、更に多くの部分音を作り出すことが出来たりします。サイン波以外の波形を使った時の部分音の周波数を算出する式ってのは、どうなるんでしょうね^^;?
因みに、キャリアの波形をサイン波にして、モジュレータの波形を色々変えると、先ほどの式でもいけるようですが、キャリアの波形をサイン波以外のものに変えると、式以上の部分音が出てきます。こんな感じになります。
- キャリア、モジュレータ共に440Hzのノコギリ波を使った時のFM変調の周波数分布 -
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- 2つの周波数分布図が順に表示されます。
- 最初は、ノコギリ波の周波数分布で、次にFM変調した時の図になります。
- ノコギリ波の作る倍音の間に部分音が複雑に出てきています。
- ノコギリ波にノイズを足したような音に聴こえます。
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これは、キャリア、モジュレータ共に440Hzのノコギリ波を使ったものです。モジュレーション・インデックスを大きくすると、ノコギリ波の音に次第にノイズの音を加えていく感じに聴こえました^^;
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