波形に変化を与える(インバータとレクティファイア)

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波形に変化を与える(インバータとレクティファイア)


前回「波形に変化を与える(フィルタの発振)」のフィルタの発振の話は、「波形に変化を与える」という話からすると、かなり遠い事柄かなって思ったりします^^;。クリップでは、その設定値が直接、波形の山と谷を平坦にするので、波形に変化を与えているってところが見えるんですよね。こういう感じで図形的に変化を与えるものは、他にはないのか?と…^^;

それは、モジュール・タイプのシンセサイザで見つけることが出来たりします。クリップもその中の一つなんです。例えば「インバータ(Inverter)」というモジュールがあったりするんですけど、これを使うと、波形のプラスの値とマイナスの値が反転します。振幅が、-1だとすると、1になり、2だとすると、-2になり、要は符号が逆になるんです^^;。波形を見ると、インバータを通す前後では、0を中心として上下が逆さまになっています。

しかし、音としては、ほとんど変わらなかったりします^^;。因みに、L-Rのステレオで、両方同じ音を鳴らしている時に、片方のチャンネルの音をインバータに通すと、音の定位が変わったように聴こえます。その状態から更にモノラルにすると、音が打ち消され無音になったりします。という感じで、インバータでは、クリップとかフィルタのように、派手に音が加わるといったことはないですけど、音の定位という面では、ミキサー等に付いているパン(パンポット)より、派手(?)に音を配置できたりします^^;

このインバータによく似ているもので「レクティファイア(Rectifier)」というモジュールもあったりします。インバータでは、値に関わらず常に「反転」でしたが、レクティファイアでは、プラスの値はそのままで、マイナスの値だけを反転します。例えば、1は、そのままで、-2は、2になるという感じです。マイナスの符号だけを、全てプラスに変えるんです。グラフ上では、振幅0を折り目にして、マイナス側の波形を上側に折るという感じになります。波形の谷になっていた部分が山になるということなんです。

このレクティファイアは、インバータとは違って、音が変わります。サイン波では、倍音を生成し、パルス波やノコギリ波では、倍音の構成が変わったりします。しかし、すべてプラス側に波形を描くので、振幅の中心が0にならず、直流成分の入った波形になってしまっている状態って感じですね。でも、レクティファイアは、そういう感じの「単に倍音を生成するため」に使ったりはしないと思いますが^^;




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