波形に変化を与える(クオンタイザとピーク・フォロアとサンプル・アンド・ホールド)

FlawTipsの音的ウェブ
「音」関連の事柄を図や音を使って紹介しています。
音的ブログで書き綴った膨大な記事をウェブ化してみました!サイト内の検索も出来ます。
サイトに掲載されているページのリストです >>>サイトマップ<<<
エフェクタ - シンセサイザ - 周波数 - ノイズ - 波形 - 倍音 - - 共鳴 - 平均律と純正律 - ステレオ・メーター - 屋外の音 - 耳の特性 - 音と脳 - 音楽の効用 - デジタル・サンプリング - 波形編集ソフトウェア - 音の歪み - 真空管 - VST,SynthEdit - ボコーダ - 変調 - 波形に変化を与える1 - 波形に変化を与える2 - 波形に変化を与える3 - 偶数倍音列と奇数倍音列 - Waveshaper - 日本古来の音階 - 沖縄民謡、古典音楽 - 三線 - YMO - デジタル・オーディオ・ワークステーション - メロディー・パイプ - FlawTipsの音的オススメ - サイトマップ - サイト内検索
シンセサイザ比較|YAMAHARolandKORGNord


Topページ > 波形に変化を与える1
次は 波形に変化を与える2



波形に変化を与える(クオンタイザとピーク・フォロアとサンプル・アンド・ホールド)


前回「波形に変化を与える(インバータとレクティファイア・2)」では、四則演算等で「波形に変化を与える」ところまで行きましたが、今回はまたモジュールに戻って、SynthEditのそれに目を向けてみます。SynthEditでは「Modifiers(モディファイアズ:改造、修正するもの)」という名で分類されたモジュールが幾つかあります。「改造」ってのが「波形に変化を与える」って感じですね^^;(因みにインバータもレクティファイアもその分類にあります)。その中に、Quantizer(クオンタイザ)とか、Peak Follower(ピーク・フォロア)、Sample and Hold(サンプル・アンド・ホールド)等があります。

Quantizerというのは、振幅の四捨五入みたいな感じで、Quantizerで設定する値の倍数に振幅を修正する感じです。例えば、2を設定したとすると、その倍数(2、4、6…)に振幅を合わせます。振幅が2.5だとすると2になり、3.5なら4になりします。マイナス側でも同じです。そうすると、波形が階段状になります(こんな感じです。設定値を2としています)。



- クオンタイザに通した時の波形の変化 -


  • サイン波440Hzをクオンタイザに通した時の波形です。
  • クオンタイズを2にしているので、サイン波の振幅が-4、-2、0、2、4に変化しています。




また、波形に直角の部分が出てくるので、パルス波のように高音域の倍音を多く発生しますが、小音量で非整数倍音も多く発生するので、ややノイズっぽい音になります(こんな感じです。サイン波440Hzを使っています)。





クオンタイザに通したサイン波440Hzの音
クオンタイザに通したサイン波440Hzの音のmp3ファイル

  • サイン波440Hzをクオンタイザに通した時の音です。整数倍音と非整数倍音を発生しています。
  • ノイズっぽい音に変化しています。
  • ファイルは、mp3形式で、約10秒です。




Quantizerの設定値を上げると、波形に出来る階段が大きくなり、パルス波に似た形状になっていきます。音もそれに近くなりますが、何か雑音が混じったように聞こえたりします。Quantizerで波形に変化を与えると、ノイズが加わる感じですね^^;。長時間聴くと疲れるかも…

Peak Followerは、以前に紹介しましたが(参考「エンベロープ・フォロア(Peak Follower)の波形」)、波形を追従してエンベロープの検出に使ったりするので、波形に変化を与えるといった使い方はあまりしないかと…^^;。サイン波を通すと整数倍音が出てきたりしますけど、ノコギリ波やパルス波等だと非整数倍音も出てきたりして、ノイズっぽい音になります。

Sample and Holdというのは、振幅値を保持します。保持をするための信号を送ると、再度その信号が来るまで、保持した時の振幅を継続して出力するものです。これも波形に変化を与えるという感じでは使わないと思いますが、他のモジュールとの組み合わせで面白い音が出来るかもですね^^;




Copyright (C) FlawTips All Rights Reserved.




<<<楽器関連>>>

DJ機材
サウンドハウス
楽器の事なら石橋楽器!