波形に変化を与える(デジタル・データ2)

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波形に変化を与える(デジタル・データ2)


前回「波形に変化を与える(デジタル・データ)」では、「一定時間毎に値があると、時間を考慮した演算もしやすかったり…時間を考慮すると、どういう演算が出来るのか?」というところで終わってましたが、これをデジタルのフィルタとか残響付加のエフェクタ(ディレイ、リバーブ)等に使ったりしますけど、フィードバックということなんですよね。一旦処理した音をあるタイミングで再度、処理をするといった感じです。

デジタルでは、サンプリング周波数44100Hzの時、一つ一つのデータは、1秒÷44100=0.0226ミリ秒毎にあるんですよね(その一つ一つのデータを「サンプル」とか言ったりします。0.0226ミリ秒前のデータは、1サンプル前のデータとか言ったりします)。アナログだと、そのわずかな間でも、値が変化してたりしますね。それと比べると、デジタルの音は、間を抜いちゃった「間引きした音」だったりします。でも、それゆえに、デジタルでは、一つ前の音とか、二つ前の音とか、比較的簡単に扱えるので、時間を考慮した演算がしやすかったりします。

例えば、今の音と、一つ前の音との平均値を取りたいといった場合、一つ前に処理した音(1サンプル前)の値をメモリに蓄えておいて、今現在処理している音の値と足し合わせ、2で割れば出せますね。メモリなどが備わっていたら、その大きさの許す限り、直前からかなり前までの音の平均値も出せたりします。10や20といったところから、CD音質での1秒の44100サンプルとか、それ以上までも出来たりしますね。勿論、四則演算等が出来て、時間毎に確定した値があって、以前のサンプルが自由に扱えるので、平均値だけではなく他の演算も色々出来たりしますね^^;

ということなんですが、この「時間を考慮した演算」を使い、波形に変化を与え、倍音等を新たに生成するには、どうすればいいのか…ってところに戻ると…^^;。先の平均値を求める演算だと、数サンプルでは、波形の変化はわずかで、音はほとんど変わらなかったりなんでしょうね。かといって、かなりの多くのサンプルの平均を取っても、「Quantizer」のようにチリチリといったノイズっぽい音になるだけなのかと思ったりします。CD音質だと、1サンプルが0.0226ミリ秒の、ごくわずかな時間だから、簡単な演算だけでは、波形の変化もあまり見られないし、あまりいい効果も得られないんでしょうね(でもないかな?^^;)。フィルタだと、幾つかの演算の組み合わせで実現する場合もあるようですね^^;




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