波形に変化を与える(ウェーブシェーピング2)

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波形に変化を与える(ウェーブシェーピング2)


前回「波形に変化を与える(ウェーブシェーピング)」では、「ウェーブシェーピング」ということでした。単に数式を使って演算しているだけという見方もありますが、その数式をグラフに描くと、波形の変化も掴みやすいってこともありますね^^;。横軸が入力で縦軸が出力となるんですが、例えば、y=xという数式だと、xの値が、そのままyの値になるので、変化は起きないんですよね。それを示すためなのか、前回「波形に変化を与える(ウェーブシェーピング)」の「Waveshaper2」のグラフ中(下の図)に「y=x」の線も、描かれてますね(中心を通る少し暗い緑色の右上がりの直線です)。



- SynthEditのWaveshaper2モジュール -

SynthEditのWaveshaper2モジュール

  • SynthEditのウェーブシェーピング用のモジュール「Waveshaper2」です。
  • Signal Inに信号を入れます。Signal Outから処理後の信号が出ます。
  • グラフ上の曲線は、その下の数式を表しています。
  • 横軸xが、入力信号に対応しています。縦軸yが出力信号に対応しています。
  • 各xに対応したグラフ上のyが出力信号となります。




その線を中心に、上下するような数式を使ってウェーブシェーピングすると、入力波形がそれに従って変化するという感じなんです。

ところで、実際は、どう変化するのかってことで、Waveshaper2の下の欄に書かれている数式「5*sin(x/PI)」を使って、サイン波と三角波をウェーブシェーピングすると、こんな感じの波形に変化します。



- Waveshaper2でサイン波と三角波の波形に変化を与える -

Waveshaper2でサイン波と三角波の波形に変化を与える

  • SynthEditのウェーブシェーピング用のモジュール「Waveshaper2」でサイン波(上)と三角波(下)を変化させています。
  • 左の「Scope2」に表示されている波形がウェーブシェーピング前のものです。
  • 右の「Scope2」に表示されている波形がウェーブシェーピング後のものです。
  • ウェーブシェーピングには、「5*sin(x/PI)」の数式を使っています。
  • 両波形とも少し横方向に膨らんだように変化しています。




図では、左端にある「Oscillator(オシレータ)」からサイン波(上)、三角波(下)を出力しています。その横の「Scope2」でその波形を表示しています。一方で、オシレータの各出力は、「Waveshaper2」で「5*sin(x/PI)」の演算を行い、その右にある「Scope2」で、ウェーブシェーピング後の波形を表示しています。

サイン波の波形は、ウェーブシェーピング後に台形っぽくなっていて、横方向に少し膨らんだ感じですね^^;。これは、ウェーブシェーピングに使った「5*sin(x/PI)」の線を見ると分ると思いますけど、横軸方向に、0からプラス側、マイナス側に行くに従って、中心線(?)「y=x」の線から離れていってますよね(-5、5付近で、また「y=x」に戻ってきていますが^^;)。そのゆえに膨らむんです。例えば、サイン波の波形を見ると、最初は0の値ですが、次第に1、2、3…と緩やかに高くなり、山のてっぺんは5ですよね。この値の変化が「Waveshaper2」に入り、xとして扱われます。xが0、1、2…5と変化するので「Waveshaper2」の横軸右方向に見ていくんですが、その時の「5*sin(x/PI)」の値は、0、1.56、2.97…5と少し大きめになります。

という感じで、サイン波の波形は少し膨らんだ感じに変化します。三角波でも同じように膨らんだ感じに変化していますよね。そして、このウェーブシェーピングで音も変わるんです^^;




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