波形に変化を与える(ウェーブシェーピング10)

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波形に変化を与える(ウェーブシェーピング10)


前回「波形に変化を与える(ウェーブシェーピング9)」では、ウェーブシェーピングに使う数式の係数を用いて、その曲線の具合を自在に変えてみるということでした。しかし、SynthEditの「Waveshaper2」では、扱える入力信号が1つしかなく、それをウェーブシェーピングする波形に割り当てると、係数の信号を扱う事が出来ないということでした。以前「Waveshaper2」では『入力信号の値の範囲が「-5≦x≦5」になっている』ということを書きましたが(参考「波形に変化を与える(ウェーブシェーピング6:余談続きで…^^;)」)、その中で、波形の値が範囲外の時、スケールダウンして「-5≦x≦5」の範囲に収まるようにすればいいかもってことでした。要は「Waveshaper2」内の数式で全てを計算するのではなく、前の段階で計算するといいのかもってことなんです。それを応用して^^;「Waveshaper2」の前で、もう一つ別の「Waveshaper2」を使ってみようかなってことなんです^^;

ちょっと話はそれますけど、例えば、”数式「5*sin(x/PI)」のxに、同じく数式「5*sin(x/PI)」を代入する”方式も、この手を使うことが出来たりします^^;。2つの「Waveshaper2」を直列つなぎにして、どちらも数式「5*sin(x/PI)」でウェーブシェーピングをするんです(勿論、この場合は、数式「5*sin(5*sin(x/PI)/PI)」を「Waveshaper2」内で扱えるので、2つに分けることはないんですけどね^^;)。「Waveshaper2」のモジュール等をつなげてみると、こんな感じになります。



- 数式「5*sin(5*sin(x/PI)/PI)」とその式を2つに分けた形でウェーブシェーピングする -

数式「5*sin(5*sin(x/PI)/PI)」とその式を2つに分けた形でウェーブシェーピングする

  • 上が数式「5*sin(5*sin(x/PI)/PI)」でサイン波をウェーブシェーピングした時です。
  • 下が上の数式を分けて、2回「5*sin(x/PI)」をサイン波をウェーブシェーピングした時です。
  • どちらも結果は同じになります。




図では、上に並んでいるモジュールと、下に並んでいるモジュールの比較になっていて、上が数式「5*sin(5*sin(x/PI)/PI)」でウェーブシェーピングしたものです。下が数式「5*sin(x/PI)」で2回ウェーブシェーピングしたものです。それぞれの右端に「Scope2」という波形を表示するモジュールが繋がってるんですけど、どちらも同じ波形を示していますね。上下、どちらの処理をしても結果は、同じになるということなんです^^;(左の「Scope2」はオシレータからのサイン波出力を示しています)。

という感じで、入れ子的な(?)式や、スケールダウン・アップ、単なる掛け算・割り算等であっても、幾つかの「Waveshaper2」や、他の演算モジュールに分けて扱えたりします。なので、数式「y=a*sin(x/b)」と「a=5/sin(5/b)」を使って曲線の具合を自在に変えることも可能だったりするんです^^;




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