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楽器音とその倍音音量を真似た音との比較
前回「倍音音量の微調整で楽器音の再現^^;」では、倍音音量を調節して楽器音のそれを真似てみるということでしたが、楽器音は、時間経過や演奏の強弱で、変化しているので、単に倍音音量を真似ても、あまり似てないという話でした。のっけから余談ですが、どこで読んだのか忘れましたけど、CG等で物体の色や形を真似る時に、近づけるにつれて、逆に違いがハッキリして違和感を感じてくるんだそうです。音でもそうなんでしょうね。倍音音量を楽器音に近づけるだけでは、全く別の音と感じるか、楽器音と思って聴くと違和感を感じるんでしょうね。
公園とかでも、自然環境に似せて造ったりしますが、やっぱり自然とは違うどこか「造られた」印象を受けたりします。自然を真似ていると考えると違和感を感じますが、単なる「きれいに造った公園」として考えると、いいところだなぁ〜とか思ったりします。緑の芝生の公園で、ベンチに座り、ぽかぽかと暖かい陽射しを受けながら本でも読むと、心地よかったりしますね^^;
話を戻して、サンプリング・シンセサイザだと楽器音を録音したものをそのまま再生するから違和感を感じないかといえば、やっぱり細かい演奏のゆらぎみたいなものには対応出来てなかったりして、何か機械的というか、違和感を感じる時もあったりします。でもサラッと聞き流すと気付かなかったりするので、聴覚は、視覚よりも感じ方の精度が低かったりするのかな?って思ったり…というか生の楽器音を知らない場合が多いのかもしれないですね。
ところで、倍音音量を調節して楽器音を真似た音なんですが、こんな感じになります。
- 楽器音とその倍音音量を真似た音との比較 -
楽器音とその倍音音量を真似た音との合奏
同様のメロディーをオクターブ下げて合奏
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- 楽器音とその倍音音量を真似た音とを左右に配置し比較をしています。
- 左に楽器音として、ソプラノ・サックス(サンプリング音源)、右にその倍音音量を真似た音を配置しています。
- 音の流れは、譜面に書いてあるように、以下のようになっています。
「左右伸ばす音で合奏」→「左右交互に演奏」→「左右あわせて合奏」→
「左右を逆にして合奏」→「楽器音だけの演奏」→「倍音音量を真似た音で演奏」
- 最後の「倍音音量を真似た音で演奏」の部分で強く音の違いを感じるかと思います。
- オクターブ下げたものは、前半から違いを感じるかと思います。
- 音源はそれぞれ20秒ほどのMP3ファイルです。
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楽器音はソプラノ・サックスのサンプリング音源です(生演奏音とは若干違います…)。左に楽器音、右に倍音音量を真似た音を配置しています。音の流れは、次のようになっています。「左右伸ばす音で合奏」→「左右交互に演奏」→「左右あわせて合奏」→「左右を逆にして合奏」→「楽器音だけの演奏」→「倍音音量を真似た音で演奏」です。合奏している時には、あまり違いを感じないと思いますが、最後の「倍音音量を真似た音で演奏」で「違う!」って強く感じるかと思います。表現力に差を感じますよね。また、音域を変えると楽器音の倍音音量は変わったりするので、同じままの倍音音量では、違いが大きくなりますね。楽器によって、真似しやすかったり、しにくかったりってのがありますね。
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