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次は 日本古来の音階
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倍音音量の調整での音作り?^^;
前回「楽器音とその倍音音量を真似た音との比較」では、楽器音の倍音音量を真似て、音を似せてみるみたいなことでしたが、以前にも書いたように、サンプリング・シンセサイザというのも存在しているんだし、楽器音の真似というのは、そちらに任せたらいいんですよね。かといってシンセサイザの基本波形や変調などをフィルタと組み合わせる合成方法でも、かなりの音を作れたりしますよね。なので、倍音音量を調節するやり方では、それら以外の倍音構成を組むって感じにしないと同じような音になってしまいそうですね。また、第10倍音ぐらいまでの組み合わせだと、以前「加算合成で倍音列」で紹介したハモンド・オルガンに似た感じになるかもですね。でも、まあいくら新しい音色を作っても、それを何かの表現につなげることが出来ないと意味ないかもですね。その人のその時の状態でピンとくる音であればいいかな?って思ったりしますね^^;
倍音音量調節をするやり方でも、新しいと感じる音や、ピンとくる音は、簡単には出来なかったりするんですが(エレピ風の音や、少し癖のある音、こもった感じの音ってのは、すぐ出来たりしますが…)、そういう時には、音に何らかの変化をつけるといいかもですね。エンベロープやビブラート、トレモロをかけてみるとか、それ以外にもディレイとかリバーブとか、様々なエフェクトで加工したりすると、とても「らしく^^;」聴こえてきたりします。楽器音のように、エンベロープのアタックの部分、サスティンの部分で音が変化するといいのかもしれないですね^^
ところで、余談ですが、鳴らす倍音の数が決まっていると、基音の周波数で音が変わってきたりします。例えば、サンプリング周波数44100Hzの場合、22050Hzが音域の上限になるので基音440Hzの倍音数は、50個程まで鳴らせるんですが(第50倍音=22000Hz、51=22440Hz)、基音がオクターブ上の880Hz等になると、25個程までだったりしますね(第25倍音=22000Hz)。ということは、50個の倍音を常時発生させるものだと、基音880Hzの場合、第26〜50倍音が22050Hzを越えてしまいますね。越えた倍音は22050Hzで折り返して、(倍音周波数-22050)Hzの周波数で鳴るみたいです(多分^^;)。倍音列以外の音も鳴ってしまうんですね。逆にオクターブ下だと、倍音が足りなくなり、高い音をサンプリングして、それを低い音階で鳴らした時のような音に聴こえたりします。
という感じで、弾く音域によっても倍音数を変えたほうがいいのかもですね。
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