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♪月が〜出た出ぇた〜「九州炭坑節」
前回「猫ぢゃ猫ぢゃ」で、盆踊りは短調風旋律で…と書きましたけど、全国津々浦々にそれぞれの盆踊りがあり、独自の盆踊りソングもあったりしますね。全部が全部、短調風ではなかったりですね。因みに、小さい頃流れていた盆踊りソングといえば、「♪月が〜出た出ぇた〜」の「九州炭坑節」だったりしました。これは、長調風旋律で、明るい感じです(アレンジによっては、イントロ等の伴奏とか、歌の旋律の一部が、短調風になっているのもあるみたいです)。また、関西では「河内音頭」が流れていることも多いかと思いますが、これも明るいですね。最近は、あまり聴かなくなりましたが「ドラえもん音頭」など、アニメの音頭も、昔はかかってたりしました。他の地域の盆踊りソングはあんまり知らなかったりですが、やっぱり明るかったりするのかなぁ〜?なんて思ったり…^^;
ところで「♪月が〜出た出ぇた〜」の「炭坑節」は、明治時代、炭鉱労働に携わる人たちの中から自然発生的に出てきた仕事唄なんだそうですね(他にも色々出来たそうです)。次第に広まり、座敷などで三味線つけて演奏されるようになり、多少の変化を経て、昭和7年にレコード化され発売されたそうです。でも全国的に広まったのは、戦後だそうですね。因みに「東京音頭」も、昭和7年に作られたとかですね(最初は「丸の内音頭」という曲名だったそうで…)。全国的に大ヒットしたのは、その翌年だったそうですが…
こういう「炭坑節」のような自然発生的に出来上がってくる仕事唄ってのは、そこで働く人たちの集合的無意識から出てきたりするのかもしれないですね。そういうところから沸き起こってくる唄ってのは、覚えやすかったり、馴染みやすかったり、また、何か気分が落ち込んでいても、それを歌う事で調子が出てきたりするのかもですね。仕事をはかどらせるような普遍的な要素を持っているかもしれないですね。単調な単純作業を長時間こなすと、神経を集中させすぎて疲れるということもあるし、休憩をはさんで、また同じ作業をしようと思っても集中できなかったりするかもですよね。歌うことで、作業へ神経を集中させすぎないようにしているのかもしれないですね。あるいは、余計な事が思い浮かんでこないように、歌で集中させているのかもですね^^;。実際のところどうなのか分りませんが…
さらに「炭坑節」の旋律は、ヨナ抜き音階(ソラシレミ?)で作られていますが、これも興味深いところですね。
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