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ヨナ抜き音階と呂音階
前回「ヨナ抜き音階の誕生!?^^;」で書いたようにヨナ抜き音階は、明治時代に作られたものなんですが、古来の音階のうち、呂(りょ)音階を見ると、その構成音は、同じだったりしますね。呂音階というのは、歴史をさかのぼると、奈良時代に中国から輸入した幾つかの音階の中の一つを基に作ったものだそうですね。音階中の1音を半音上げただけと言う話ですが、その方が馴染みやすかったのかな?。そして更に、その呂音階を基に律音階が作られたそうです。こちらの方がもっと馴染みやすかったようで、雅楽の殆どが律音階で作られるようになったそうですよ(というか馴染みやすいように音階を変えたんでしょうね^^;)。なので、呂音階は、自然と使われなくなってしまったそうです。
余談ですが、律音階発生の話は、他にもあるそうです^^;。一つは、呂音階と同じように、中国から輸入した音階の一つを基に作ったというもので、もう一つは、その頃の日本にあった他の音階から自然に出来てきたというものです。まあ、どれが本当なのか素人にはよくは分からないのですけども、奈良時代に、呂音階と律音階の2つの音階が新たに出来て、日本の古来の音階として加わったと言う事なんでしょうね^^;
ということで、話が少しそれましたが…。呂音階は使われなくなっていたのですけど、明治時代になって、前回の「ヨナ抜き音階の誕生!?」に書いたように、西洋の音階が入ってきたのをきっかけに、ヨナ抜き音階が作られるのですね。これが偶然なのか意識的なのかは分らないですけども、呂音階と同じものになっていたということなんですね^^;。明治の頃、ヨナ抜き音階で作られた歌として「お正月」とか「うさぎとかめ」とかあるそうですが、これらは、とても馴染み深い歌だったりしますよね。懐かしさも感じたりしますよね。また、演歌や流行歌などでも多用されていたりします。なぜ呂音階は、奈良時代の日本人には、馴染めなかったんでしょうね?^^;。律音階と呂音階は、共に雅楽に使われていたと言う話ですが、呂音階は、雅楽に合わない音階だったのかもしれないですね。童謡や民謡とかには、向いている音階だったのかもしれなのに…ですよね。と勝手に想像してみたり…^^;
因みに、陽音階、陰音階とかは、民謡や唄などに使われていたそうですけども、ヨナ抜き音階(呂音階)の旋律だけを移調すると陽音階になったりしますよ。
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