Topページ > 日本古来の音階
次は 沖縄民謡、古典音楽
|
日本人と4度音程!?
日本古来の音階というのは、太古の日本から自然発生的に出来たものもあり〜の、大陸からの音階に影響され出来たものもあり〜の、ということなんですけども、まあ、幾つかあってそれを使っていたということなんですよね^^;。弦楽器だと、5度音程(ドに対して長音階で5番目の音のソみたいな…^^;)をたどっていけば、12音階は自然発生的に出てくるみたいなので(ド→ソ→レ→ラ→ミ→シ→ファ♯→ド♯→ソ♯→レ♯→ラ♯→ファ→ド)、恐らく12音階もあったと思うのですよね(因みに…純正律の場合、5度音程は、2音の周波数比がオクターブ(2倍)に次いで、単純(1.5倍)になるので、うなりの少ない、濁りの少ない響きになるんです)。でも、日本古来のどの音階も、ほぼ5音を選ん使っており、何か不思議な感じがしますね。
その答えは、日本人の好みである(?)4度音程(ドに対してファみたいな…)にあったのかも…という話があるそうですね。古来の音階をドを基準にしてみると(参考)、
- 日本古来の音階とヨナ抜き音階 -
|
- 日本古来の音階の陽音階、陰音階、琉球(沖縄)音階、民謡音階、律音階、呂(りょ)音階とヨナ抜き長音階、ヨナ抜き短音階を表にしてみたものです。
- ヨナ抜き音階は明治の頃に作った音階だそうですね^^;。表中の黒い丸「●」と二重丸「◎」は、音階を構成する音です。
- 括弧でくくっているところは、旋律の上行、下行で音を使い分けているものを表しています。括弧()では、上行の場合●を使い、下行の場合を◎使うそうです(そうではないパターンもあったりするのかな?)。例えば、陽音階だと、上行は「ドレファソラ♯」、下行は「ドラソファレド」となります。
- 表は上と下の2つありますが、上は、表の左端を「ド」に固定したもので、下は、主音?を左端にしたものです。
- ド〜シの文字をクリックすると、表の位置が変わります。例えば、「ソ」を押すと、各音階で「ソ」を基準とした構成音を表示します。
|
呂音階以外は、ド−ファ、ソ−ドという2つの4度音程が入ってます。その2音間の音をどこに置くかで違いが出ている感じですよね(呂音階は、主音のドに対する4度音程のファがないので使われなくなったのかな…?)。余談ですが、ドを基準に上行下行の4度音程を取っていくと、上行は、ド→ファ→ラ♯となり、下行は、ド→ソ→レとなります。これをオクターブ内でまとめる「ドレファソラ♯」となり、これは、律音階になったりしますよね^^;。たまたまなのかな…?。因みに4度音程を取っていっても12音階が現れたりします。
ところで、明治時代に入って出てきたヨナ抜き音階(ドレミソラ)ですが、これは、呂音階と同じで、古来の4度音程が半分しか入ってないんですけど(ソ−ドがあって、ド−ファが無い)、明治以降の日本の人々の心に響くような曲が多く出てきたのは何故なんでしょうね^^;。ということで、ヨナ抜き音階の他の構成音で4度音程を見てみると、レ−ソ、ミ−ラ、ラ−レが4度音程になっているんですね。なので、ドの上行4度音程、ミの下行4度音程以外、どの音も上行下行に4度音程の音になっているんですよね(うーん合ってるかな?^^;)。日本人が好むというところの音程がわんさか入っているということなんでしょうね^^;
でも音って相対的というか、わびさびというか、その音ばっかりじゃつまらなかったりかも?ですね。
Copyright (C) FlawTips All Rights Reserved.
|
|
|