日本の音階とうめ吉さんの唄
うめ吉さんをきっかけに日本古来の音階やヨナ抜き音階に触れてみたのですが、うめ吉さんのアルバムでもやはり…江戸明治大正昭和初期の唄ということで、それらの音階を使ったもので占められているみたいですね。以前紹介した「猫ぢゃ猫ぢゃ」は、江戸末期〜明治初期に流行った風刺歌だとかだそうですが、うめ吉さんのアルバム「明治大正はやりうた」に収録されているものは、ミの音を基準にした陽音階のようですね^^;。構成音が「ミファ♯ラシド♯レ」の6音で、また、三味線伴奏が低いミの音を使っているところからそうかなってところです(陽音階は上行下行で構成音が異なるので、計6音になってたりします)。
また、うめ吉さんのアルバム「お国めぐり」に収録されている「おてもやん」という唄ですが、これも江戸末期に出来たそうですね。熊本の民謡なんだそうですね。因みに「おてもやん」とは、人の名前なんですが、かなり有名な人なんだそうですね^^;。熊本駅の近くに「おてもやん」の銅像もあるそうです。毎年夏には「おてもやん総踊り」というのが開催されるようですよ。…って、話を戻して^^;、アルバムに収録されている「おてもやん」は、ミの音を基準にした民謡音階のようですね。
そして、アルバム「蔵出し名曲集」に収録されている「三味線ブギウギ」はファの音を基準にしたヨナ抜き長音階のようです。この曲は昭和24年に作られ歌われたそうで、全国で大ヒットしたそうですね。曲自体は、現代に近くなった感じの雰囲気を持っていてキャッチーなんですが、歌詞が民謡風(?)だったりして、その組み合わせが和洋折衷という印象を醸し出したりしています。「猫ぢゃ猫ぢゃ」を聴いていると首を動かしたくなるのですが、これは、体を動かしたくなるという感じです^^;
「大江戸出世小唄」というアルバムには、同名の曲を収録しているんですが、これは昭和10年に公開された同名の映画の挿入歌だそうですね。ちょっと分らないのですけども、ラの音を基準にした陰音階のようですが、その構成音にないシの音も臨時的に使っているのかな?って感じです。そこだけ何か「ほっ」っと力の抜けた感じになります^^;。そこに魅力を感じたりもします。
と言う感じで日本の音階が使われていたりします。まあ色々解釈があるだろうから(?)上記の音階とは限らないかもですけど…^^;
…うめ吉さんの正式な芸名は「桧山うめ吉」なんです。Umekichi Hiyamaです。
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