安里屋ユンタと安里屋節(呂音階と琉球音階)

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安里屋ユンタと安里屋節(呂音階と琉球音階)


前回「日本古来の音階と安里屋ユンタ」に、「新安里屋ユンタ」の音階はヨナ抜きで…ということを書きましたけど「新」の付かない「安里屋ユンタ」(と思われるもの)を聴く事が出来たので、その音階は?と耳コピしてみると…、なんと!これもヨナ抜き音階でした^^;。この曲は、労働歌だそうで、田畑での作業時に歌ってたりしたそうですね。200年程前に出来たとかいう話なので、沖縄八重山地方では、その頃でもヨナ抜き音階も使っていたのですかね?^^;。因みに、歌詞は殆ど違ってたりしてるんですが、「サ〜ユイユイ」ってのと「マタハーリヌ…」って所はあったりします。

ところで、別バージョンの一つに「安里屋節」というのがあります。これは「新」の付かない「安里屋ユンタ」と歌詞が似てたりするんですけど、メロディが異なり、テンポも遅く、歌詞の一言一言を伸ばして歌ったりするので、似ているっていうのは、歌詞を見ながらじゃないと分らないぐらいです^^;。なので、まったく別の曲として聴こえます。これは節歌という分類になるそうですね。労働歌のように作業効率を向上させるものではなく、歌として聴かせるためにあるそうで、三線などの伴奏をつけて屋内で演奏することが多いそうですね。

で、この「安里屋節」を聴いてみると、これが琉球音階なんです^^;。節歌を作り出すようになったのは、16世紀頃に沖縄本島から八重山地方へ来た役人によるそうですが、その頃の沖縄本島では、琉球音階を主に使っていたんでしょうかね?。この歌を見るだけでは、まあ何とも言えないですけども…^^;。あるところの話によると、八重山地方の民謡は、律、呂、琉球音階で作られたものが多く、節歌が作られるようになった頃(16世紀)より前の歌は、律音階に近いものが多いそうです。…ということは「新」の付かない「安里屋ユンタ」は、今から200年ほど前に出来たので、先の話によると、律、呂、琉球音階のどれかになるわけですね。呂音階は、ヨナ抜き音階と同じなので、ヨナ抜き音階ではなく呂音階と言う方がよさそうですね^^;。それを節歌の「安里屋節」に改作した時に琉球音階を使ったってのも時代的にあってたりしますね。

ということで「安里屋ユンタ」って歌は、複雑な歴史があるんですね〜なんて思ったりしたんですが、それよりも何よりも、八重山地方には、律、呂、琉球音階があって、それらの音階も沖縄の雰囲気を持っているんですね。不思議ですね。音楽ってのは総合的なものなんですね^^;



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