「尺」の移動

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「尺」の移動


前回「勘所の位置と棹の印の位置」では、勘所の位置と棹の印の位置ということで、それらには違いがあるということでした。何だか変なことを書きましたが…^^;。実際沖縄古典音楽を聴いたりすると曲によって勘所を色々使い分けているようで、「老」を歌口から約10.5cmの所で弾いているようだったり、約12cmのようだったり…という感じでした(約12cmの場合が殆どでしたけど^^;)。ギター等で全音や半音下のフレットからスライドさせ、目的の音を弾いたりしますけど、そういう装飾音的な感じ?で演奏しているのかもしれないですね。笛と三線、唄も混じると、それぞれが微妙にズレているようで、音程も大体でいいのかな?って気にもなったりします^^;。あまりズレた所だと心地よくも無かったりなんで、僅かな幅で音程をゆらゆらさせているのかもですね^^;

ところで、「勘所の位置と棹の印の位置」の最後に「尺」は、本調子にすると歌口からの長さを2cmほど長くした所にするということでしたけど、男絃の「合」を琉球音階の主音(?)とすると、5音階で出来ている琉球音階の5番目の音が「尺」の位置の音じゃないからなんですよね。こういうのは他の調子にもあったりします。例えば、二揚げ調子の場合、中絃の「四」を琉球音階の主音とすると「尺」と同じ位置の「七」が琉球音階の5番目の音にならないので、歌口からの長さを変える必要があります。また、三下げ調子では、男絃の「合」を主音にした場合、中絃の「四」を主音とした場合、それぞれ「尺」と「七」の位置を変える必要があったりします。

沖縄古典音楽では、琉球音階の他に呂音階と律音階を使うそうですけど、これらの場合で「尺」や「七」を変える場合があるのかな?…と、それぞれの音階と



- 日本古来の音階とヨナ抜き音階 -


  • 日本古来の音階の陽音階、陰音階、琉球(沖縄)音階、民謡音階、律音階、呂(りょ)音階とヨナ抜き長音階、ヨナ抜き短音階を表にしてみたものです。
  • ヨナ抜き音階は明治の頃に作った音階だそうですね^^;。表中の黒い丸「●」と二重丸「◎」は、音階を構成する音です。
  • 括弧でくくっているところは、旋律の上行、下行で音を使い分けているものを表しています。括弧()では、上行の場合●を使い、下行の場合を◎使うそうです(そうではないパターンもあったりするのかな?)。例えば、陽音階だと、上行は「ドレファソラ♯」、下行は「ドラソファレド」となります。
  • 表は上と下の2つありますが、上は、表の左端を「ド」に固定したもので、下は、主音?を左端にしたものです。
  • ド〜シの文字をクリックすると、表の位置が変わります。例えば、「ソ」を押すと、各音階で「ソ」を基準とした構成音を表示します。




各調子の勘所の音とを見比べてみたところ…



- 三線の各調子の調絃と勘所のおおよその音程 -


  • 三線の各調子の調絃(ちんだみ)と勘所のおおよその音程です。
  • 調子は、本調子、二揚げ調子、三下げ調子(一二揚げ調子?)、一揚げ調子の4つです。
  • 調絃では、勘所の「合・四・工」の音に合わせます。「合・四・工」は開放絃のことです。(例えば、本調子の時、男絃を「合」の音「ド」に合わせると、中絃、女絃は、それぞれ「四」の音「ファ」、「工」の音「ド(オクターブ上)」に合わせます。)
    #「合・四・工…」等の勘所は、音程を表しているのではなく、押さえる場所を表しています。
  • 各調子の右にある1〜12の数字は、調子笛の番号のつもりです^^;
  • (1=ラ、2=ラ♯、3=シ、4=ド、5=ド♯、6=レ、7=レ♯、8=ミ、9=ファ、10=ファ♯、11=ソ、12=ソ♯です。)
  • その数字をクリックすると、数字に対応した音程を勘所「合」の音程として、他の勘所の音程が変化します。
  • (あわせた番号の下に緑のアンダーバーを表示しています。)
  • 「ドレミ」の音程の上下に点が幾つかついているのは、オクターブを表しています^^;
  • 下に点が一つある場合は、1オクターブ下です。二つの場合は、2オクターブ下です。上の場合はオクターブ上になります。

  • 本調子で「合」を主音として琉球音階「ドミファソシ」を使う時には、中絃の「尺」の位置を少し右にするそうです。
  • 二揚げ調子の「四」を主音として琉球音階を使う時には、女絃の「七」の位置を少し右にするそうです。
  • 三下げ調子の「合」を主音として琉球音階を使う時には、中絃の「尺」の位置を少し右にするそうです。
  • 三下げ調子の「四」を主音として琉球音階を使う時には、女絃の「七」の位置を少し右にするそうです。

  • #三線上の勘所のおおよその位置は、こちらでどうぞ^^
    #勘所の漢字の読みは、こちらでどうぞ^^
    #あまり高い音に調絃すると女絃が切れたりするそうなので、その時はオクターブ下げて合わせたりするみたいですね。




特に勘所を変えずにいけるようでした^^;

因みに、各調子の勘所の音の図は、調絃も出来るようになっています^^;。各調子名の右にある1〜12のボタンをクリックすると勘所の音を移調して表示します。1は「ラ」の音になっていて、以降「2=ラ♯」「3=シ」「4=ド」…「12=ソ♯」です。12の右の「合=」には、クリックしたボタンの音程を表示しています。その音程を「合」の音程としています。ドレミの上か下の「・」は、オクターブの上、下を表しています。その点の数がオクターブ数を表しています。



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