工工四と節歌

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工工四と節歌


工工四の例

工工四は、こういう感じに「合乙…」と書いてあったりします(これは適当に書いたものですけども^^;)。流派とかによって若干異なるかもですけど、工工四は最初の部分にタイトルとかテンポ、調子名等が書いてあり、そして「合乙…」という表記の後に、1番2番…と歌詞をまとめて書いてあります(「合乙…」の横に小さく書く歌詞は1番だけだったりします)。こういう感じのちょっと取っ付きにくそうな工工四ですけど^^;、やはり演奏するには「難しい〜」って感じですね。でも、勘所の位置を覚えると、何とか「合乙…」を目で追いながら弾けたりしますよ^^

ところで、八重山歌の工工四を見てみると、どの曲も短いイントロがあって歌に入ります。イントロの三線の旋律は、ワリと変化に富んでますけど、歌の部分は変化が少なかったりします(歌の部分には、所々イントロのフレーズも混じってたりします)。現代的な音楽だと、コード進行があり、フレーズの小節数も4、8、16等で、曲の進み具合を掴みやすいんですけど、八重山歌だと、そういうパターン化したような雰囲気をほとんど感じなかったりします。心の底から沸き起こってくる想いを、そのまま音に変換にして、それを歌にしたのかな?って感じです^^;。ほんと自由に音を紡いでいるという感じです。

先ほど「歌の部分は(三線の)変化が少なかったり…」と書きましたけど、歌に変化はあるのか?といえば、そうでもなくって^^;、歌詞の一言二言を長く伸ばして、その間で音程をゆっくりと変えたりしています。そして歌詞も…「うちな〜ぐち(沖縄方言)」で書いているんでしょうね…どういう内容のことを歌っているのか理解出来なかったりしますけど(歌詞を見ても難しい…^^;)、全く別の言語で歌っているという感じもせず、何か不思議な感じです。日本語の50音内で歌っているからなのかな?うーん分りませんが…。因みに、ちゃんと歌えるようになるには、数年はかかるとかいう話もあるそうです^^;。歌詞はとても短かったりするんですけど、ゆっくりとゆらぐ旋律を覚えるのが大変って感じです。

という感じなのですけど、これらの話は「〜節」という節歌についてなんです。これは、とても厳かで琉球古来の音楽って雰囲気を持ってたりします。余談ですが、労働歌の「安里屋ユンタ」も節歌と同じく古くからありますけど、現代的な雰囲気を持ってたりしますね。不思議ですね^^;



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