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三線の旋律と低音域の音
前回「沖縄古典音楽と低音域」、沖縄古典音楽などの楽器には、低音域の音階を出すものがない感じで…ということでしたけど、三線などが使われ始めた頃、低音域の音階を出せる弦楽器ってなかったのかも?ですね^^;。それか大きな音を出せる低音楽器がなかったとか?…うーん分りません^^;。沖縄古典音楽や民謡では、太鼓を使ってドンドコポンポコってリズムを作り出したりしますよね。太鼓の音ってかなり響きますよね。低い音から高い音まで色々ですけど、大音量で腹にズンズン来ますよね。そういう太鼓の横で低音楽器を演奏しても、音がマスクされたり、ハーモニーがあまりよくなかったりするのかな?って思ったりします。一方、三線とか笛だと重なる音域は少なそうですね。こういう理由なのかどうかは分りませんけども…。もしかすると当時の沖縄の人たちの心の歌を表現する伴奏の音域として、三線などがしっくり来たのかもしれないですね^^;
ところで、三線の旋律は、伴奏ってこともあってか、絶え間なく演奏するようになっています。5〜6音を使ってるだけなんですけど、とても複雑に感じます。アルペジオ的な演奏にも聞こえます。でも、そういうしっかりとした(?)伴奏がないと、歌が曲の中で自由に泳ぎまわれないって感じもしますね。歌の旋律は、伸ばす箇所が多かったり、ウラ打ち(?)のリズムが多かったりで、自由奔放に浮遊している感じです。
三線の旋律の中では、ベース的な音を時々入れてたりします(和音のルート音と感じるものをベース的としてます^^;)。歌の旋律をなぞりながら、ベース的な音も弾いたり、和音の構成音みたいなのを弾いてたりします(その逆かもしれないですけど…)。だから三線の演奏だけでも歌の旋律が見えてきたりもします。またイントロの旋律が入ってたりもします。まあ、色々なんですけど、低音域の楽器がなくても、三線だけでそういう音を含めて演奏している感じだったりします。
余談ですが、そういうアルペジオ的な演奏ってのは、三線の音の余韻がそうさせているのかな?って思ったりします。三線の音って強く弾いても音はそんなに伸びず音の減衰が早かったりします(近くで聴くとそうでもなかったりしますが)。ギターのように大きな共鳴体だと、もっと大きな音で余韻も長かったりするのかな?。そうだと旋律の作りも今とは違ったものになってたかもしれないですね。因みにエレキ三線とかあるそうですけど、それだと伸ばすことも出来そうですね^^;
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